ライブ会場に旅立つ直前に
戦友よりやっぱり今回は無理っぽいで
1人で楽しんできて
行き帰りの道中の事も詳しく聞かせてって
電車ん乗って
会場は駅降りてすぐで
ライブ終わったら
電車で帰るのに
なんもねーっすよって
電話切って
ものの15分
事件は起こる
戦友は何を予見していたのだ…
ちょっと荷物を出そうと
一瞬ネットに突っ込んだビールが
かたがっているでは無いか
どーしよ
200mlはいったな…
被害の程を確かめようにも
大理石調のビニール製の床
そこには痕跡ひとつ無い
前後の乗客に確かめようにも
みんな眠っている
すると
電車が左に傾きそちらの方向に液体が吸い寄せられていく
これはマズい…
トイレに駆け込み
とってきたトイレットペーパーで
床の水溜りを綺麗に拭き取る
ついでに
前後の座席下をチェクするが
困ったな…
痕跡がまったくない…
う〜〜ん
とりあえず今はっきりしている事は
足元がビール臭いのと
この車両は京都まで止まらないという事
自分が加害者かどうかわからないというストレスを抱えたまま一時間半
う〜〜ん
もう寝るしかないが 寝ようにも眠れない
心なし後ろの乗客の靴音が
キュっキュ言ってる気がする…
極度のストレスを抱えたままフードを被る
京都駅途中下車のアナウンス
いまだ!
なんだかよくわからないが途中下車を装い車両を移る!
ん…
残念ながら指定席だ
もうこうなったら
と、京都乗車を装い
先程まで座っていた車両を越え二両程先へ
だいぶん不自然だが呼び止められる事なく移れた
後は只々息を潜めるだけだ
なんだかよくわからないが完全に
時効待ちの逃亡者の心境である
なんなら自分は被害者だと念じ続ける
WHAT'S UP !!!! OSAKA!!!!
判決、無罪。
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