突貫工事で仕上げたアルバム
いや
正確に言うと
1人じゃ作れなかったアルバム
ジャケット写真のワイオミング州の山に籠り
共同プロデューサーやら
客演アーティストやら
スタジオミュージシャンに至るまで
全7曲23分程を製作する為に
多数の参加メンバーを呼びつける
結構迷惑な話である
なにかと
スキャンダラス気味な問題発言などが
取り沙汰されたり
自身の躁鬱を全面に出した
リリック面ばかり注目されているが
サンプリング主体のサウンド構成ながらも
一口にジャンルを言い表せない
なんとも不思議な印象の楽曲群
なんなら中盤から本人もラップで全面に出てこないので
客演イメージの方が印象に残ったりするような曲もあったりなんだが
頭で聴くと多少違和感を覚えるバランス感覚が
流しで聴いてすこぶる気持ちいいのであります
個人的な好みで言うと
スタジオセッションアルバム的なノリとして
かなり満足度が高いアルバムだった訳ですが
強いて言うなら
限界まで出音の粒立ちを引き出した
産毛がソワソワする感じのマスタリングにして欲しかったのと
このテンションで倍は曲を録って欲しかった
裏年・表年的なニュアンスで表現するなら
ここ最近は
インディーよりメジャーの方が
クリエイティヴな作品多いな
という事で今年は
ほぼ全くといっていいほど
新譜のチェックをしなかったが
感情の排泄物と
その場でしか生まれなかったであろうフィーリング
このタイミングだからこそという事で
今年のベストアルバムは
KANYE WEST の YE に決定
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