雪景色を見ながらタバコを吸っていると
店内から表に出てきた村民らしき人が
目の前にいる二羽のカラスに対して
わーはっはっはっ
わーはっはっはっ
と声をあげる
あのカラス喋るんですよ
多分俺に話しかけている
まずいな…
コレは無視できる感じでもないし…
わーはっはっはっ
なんかそれっぽい返しをせねば
わーはっはっはっ
でもなんかオッチャンのスイッチ入って
わーはっはっはっ
お兄さんもどうぞ
とか言われるとまずいし…
んー
あのカラスは二羽とも喋るんですか?
我ながらパーフェクトな返しだ
いやアイツだけですよ
と
一羽のカラスを指差す
犬の鳴き声とかもできるんですよ
わーはっはっはっ
どっからどう見ても
二羽の違いはわからないが
オッチャン的には
コイツだという何かがあるんだろう
まずその前に
先程からの
オッチャンの呼びかけに
カラスからのレスポンスは一切ない
とか思っていたら
ついに
待ちに待った
カラスからのレスポンスが!
カー
…。
そりゃそうだろう
今日は調子が悪いみたいですね
アイツ喋るんですよ
と言い残し
オッチャンは消えていった
目の前の木に止まった二羽以外にも
敷地内にはソコソコの数のカラスがおったそうな